多汗症にある3つの特徴について説明します。
第一に発症する時期が小児期であり成人においても症状がつづきます。
一般の小児疾患では15歳ごろには病状が落ち着く疾患が多いにもかかわらず、局所多汗症は老年期まで終生に及びます。
第二には、常に発汗しているのではなく多汗と無汗の状態が交互にみられます。
精神的緊張や体温変化(運動時・環境温度の上昇)をきっかけに多汗となることがしばしば見られます。
第三に左右同時に発汗することがあげられます。
交感神経の別疾患でも多汗を来たす場合がありますが、その場合は片側に多汗がみられ左右差があります。
発汗する部位では手のひら・足のうら・脇の下・顔面・頭部の5部位に多く、通常複数の部位に多汗がみられます。
手のひら多汗症はピーク時における発汗の程度で重症度分類されています。
グレード1:手のひらが濡れるぐらいに発汗するが拳を握っても汗が滴下しない。
グレード2:拳を握ると汗が滴下する状態。
グレード3:手のひらを開いていても汗が滴下します。
具体的な症状として、学業では答案用紙が汗で破れ、鉛筆書きができなくなることから学業に支障がでます。
体育では鉄棒・球技が難しくなります。
フォークダンスなど他人と接触する行為は嫌いになります。
日常生活においても握手やパソコンのキーボードの扱い・紙幣やレシートの受け渡しなどで不便が伴います。
このため、たえずハンカチや手ぬぐいなどを持たなくてはなりません。