汗の分泌を支配する神経をボトックスによって遮断し、汗腺の働きを抑える治療です。
ワキや手のひら、足うらなど治療箇所に数箇所注射するだけです。
治療時間は両ワキ、両手のひら、両足うらそれぞれ15分程度です。
治療は短時間で終わり、通常の生活には何の支障もありません。
手術のように傷跡が残ることもありません。
治療効果は3ヶ月〜1年です。
一般的に、2回目以降は初回より効果が長く持続すると言われています。
ワキの多汗症は、レーザー脱毛との併用が効果的です。
多汗症とワキガは別のものです。
ワキの多汗症の方が必ずしもワキガというわけではありません。
ワキにはエクリン腺とアポクリン腺という2種類の汗腺が存在します。
中でもエクリン腺は臭いの無いさらさらした汗を分泌し、これが多汗症の原因といわれています。
一方、アポクリン腺は、粘度のある汗を分泌します。
この汗を細菌がエサとして分解したときに、ワキガ独特の臭いを発します。
汗の量が多いと細菌の繁殖がさかんになり、またアポクリン腺から分泌された汗が拡散されるため、ワキガの症状は悪化します。
ボトックスの多汗症治療でワキの汗の量を抑えることでニオイを軽減させることはできます。
ボツリヌス菌は食中毒を起こす菌として知られていますが、食中毒を起こすボツリヌス毒素の量は3万単位程度と大量です。
一方、美容に使用される量は、2.5〜100単位と非常に少量であり、中毒をおこす心配はありません。
ボトックスは眼瞼けいれんの治療薬として、厚生労働省の認可を受けています。
アメリカではシワ取りの治療法としてFDA(米国食品医薬品局:日本の厚生労働省にあたる)の認可を受けています。
安全性は多くの臨床例で実証されています。