手のひらの多汗症とは

医学的には「手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)」と呼び、ひどい場合には治療の対象となる疾患です。
多汗症の患者さんはが治療を受け始めるのは10代から30代の人が多いのですが、本人には意識できない幼少期から発症するケースも多いので、ご両親は注意して観察してください。
発症に男女差は認められていません。
手のひらの多汗症は、汗が滴るように出るために、「手を動かすと汗が飛び散る」「教科書やノートが濡れてしまう」「握手ができない」「手が滑って物を落としやすい」など、さまざまな支障が生じます。
本人にとっては非常につらい状態なので親や周囲の人に相談するのですが、「汗っかきの体質」ということで片付けられてしまい、治療を受けることなく悩みながら成長していくケースが多いようです。
そのため、性格が消極的になる、集中力が低下するなどの精神的な負担も背負い込むことになります。
その結果、学業成績の低下やいじめの原因となり、不登校や引きこもりに至る例も見られます。
なお、腋臭(わきが)と同じあるいは類似の病気と思っている人もいるようですが、全く違う病気ですし、治療法も異なります。

多汗症の原因

多汗症の原因はまだはっきりとは解明されていませんが、交感神経(自律神経のひとつで、新陳代謝を活性化する神経)の機能亢進の状態が続くことで汗を分泌する腺(エクリン腺)が活性化されて、多量の汗が分泌されるのです。
なお、精神的刺激や緊張がそれほど強くなくても発汗するのが手のひらの多汗症(手掌多汗症)の特徴です。
一般に寝ているときの発汗量は少ないようです。

手のひらの多汗症の症状

手のひらの多汗症の汗の出る量は、時間帯やその日の気温、緊張の度合いによっても違いますが、目安のために次の3段階に分けています。
レベル1:湿っている程度。
触ると汗ばんでいることがわかり、光を反射して汗が光る。
レベル2:水滴ができて濡れており、見た目でも汗をかいていることがわかる。
レベル3:盛んに水滴ができ、汗が滴り落ちる。

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02 症状
多汗症は、緊張・不安などのストレスから交感神経が狂い、体温上昇とは関係なくエクリン腺より汗が過剰に放出される疾患です。
03 
汗(あせ)は、哺乳類が汗腺から分泌する液体。塩分を含みます。99.9%は水分。主に暑い時や興奮状態の時に体温を下げるために分泌されます。
04 3つの特徴
多汗症にある3つの特徴について説明します。
05 病因(原因)
多汗症の原因を紹介します。
06 ETSとは
ETSは、手のひらの多汗症には確実な効果があり、特効的ともいえる治療法です。
07 多汗症に対するボトックス治療
汗の分泌を支配する神経をボトックスによって遮断し、汗腺の働きを抑える治療です。
08 手のひらの多汗症(手掌多汗症)
多汗症は、腋の下、手のひら、足の裏、頭部などに異常に発汗する病気です。このうち、手のひらに日常生活をするうえでいろいろな障害をもたらすほど発汗する多汗症が手のひらの多汗症(手汗)です。
09 わきが・多汗症のメカニズム
わきが(ワキガ)は、フェロモンの異変化したもの。恥ずかしいものではありません。多かれ少なかれ、人には体臭があるものです。ただ、その人その人が持っている汗の成分で、体臭は大きく左右されると考えられます。
10 わきが・多汗症を正しく理解
わきがや多汗症を正しく理解するための説明をします。